手触りが硬くゴワゴワで、プチプチ切れる髪が増え始めたら

のメタボ化が進行中ですから要注意!!
 「眩いくらいに光り輝く! ピカピカな髪」
「そよ風になびく程しなやかで、ツルツルサラサラな手触り感!」

 

 そんなCM女王のような美人髪に憧れ、近づくために労を惜しまず、様々な整髪料や美容器具を駆使して日々のヘアアレンジを謳歌しているあなた! 今が良ければそれで良いじゃん! などと軽く考えていては、そのうちに大切な髪は痩せ細り、抜け毛の悩みに困り果てている未来図が目に浮かびます。30代では髪の健康維持は、もう既にカウントダウンが始まっているのです。

 

 今からでも遅くありません! 多種多様な整髪料使いにより進行していると思われる「メタボ髪」習慣を一刻も早く改善していただくよう努めて下さい。「メタボ髪」はまず切れ毛といった症状で現れるのです。

切れ毛になるプロセス

 

■メタボ髪ってどんな状態なの?

 

 「メタボ髪」をわかりやすく言うならば、40代以降の成人に多く見られる人間の身体の内臓の周りに溜まるコレステロールと呼ばれる脂肪と同様の症状が髪内部に起こる状態を指します。髪の場合は、トリートメント等の整髪料に配合されている油脂分や香料・乳化剤をはじめとする化合物などがコレステロール化して髪のタンパク質を侵し、キューティクルを劣化させていくのです。

 

■メタボ髪が進行するとどうなるの?

 

 「メタボ髪」が厄介なのは、表面からは見分けにくい所にあります。髪が油脂分の皮膜で覆われているため、傷みが進行しても枝毛としても現れません。そして、その間にも内部では少しずつタンパク質が侵されて空洞化が進み、弾力が失われて強度が限界まで落ちるとある日突然、プチプチ切れてしまいます。そう、ある日突然切れ毛になってしまうのです! さらに、毛穴が油脂分で埋め尽くされてしまうと、細く成長不良の髪しか育たず、抜け毛の増加にも繋がります。

 

 メタボ髪の有無は、本物の毛髪理論を学んでいる専門家にしか見分けがつかず、一般的な美容室では、まず無理だと思っていただいた方がいいでしょう。

 

切れ毛を回避する方法

 

■メタボ髪から守るには?

 

 髪に不必要な油脂分や香料・乳化剤をはじめとする化合物を溜めないためには、手触り・香りの良さ・便利さ、だけで整髪料を選ばない事です。簡単で便利な製品は魅力でいっぱいの反面、配合成分の合成油脂をはじめ、空気中のチリやカスがシャンプーやトリートメントを繰り返すごとにどんどん髪の表面や内部に蓄積されていくからです。

 

 まずは、リンス・トリートメント・セット剤の使用は中止し、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム等の天然のミネラル分からできている、保湿成分が配合されていない、弱アルカリタイプの水溶液状のローションに切り替えて下さい。

 

 次にシャンプー剤は、臭いのない無香料タイプで泡立ちが少なく、すすいだ後の手触りが、ツルツルしない少しきしむタイプの物を選んで下さい。

 

 早期発見・早期改善が、30代での髪の健康に繋がります。

 

 4つの危険なシグナルを見逃していませんか?

 

 これまで、髪痩せや髪年齢の老化、切れ毛などの原因をお話ししてきましたが、「髪が痩せた」「薄くなった」など自覚症状を感じてから慌ててお手入れを始めては手遅れのケースもあります。次にお話ししておかないといけないのは、薄毛などの髪老化へと進行する「4つの危険なシグナル」についてです。

 

 あなたの体質や症状に合っていない間違ったお手入れは、かえって抜け毛や細毛・薄毛を進行させてしまい逆効果。しかし、殆どの場合は必ず何らかの前兆、つまり危険信号が現れているはずです。

 

 その危険なシグナルを見逃さずに早目に適切なケアを行う、原因に合ったお手入れをする事によって無駄な時間やお金をかけることなく、ハリとツヤのある健康な髪を育てることができるのです。

 

(1)抜け毛が増えた

 

 まだたくさんの寿命を残していて成長期にある髪や、新生毛として新しく生えてきたばかりの髪が、何らかの異常によって抜けていることが考えられます。

 

 毛髪が生えてから寿命が来て抜けるまでの「ヘアサイクル(発毛周期)」が乱れてしまっているため、放置したまま適切なお手入れをしないとほとんどの場合、薄毛へと進行してしまいます。

 

(2)フケの量が増えた、頭皮がかゆくなってきた

 

 フケは、頭皮の真皮層で生まれる新しい皮膚細胞に押し上げられた古い表皮(皮膚細胞)が角質化して剥がれ落ちたものです。通常は、この細胞が生まれてから剥がれ落ちるまでのサイクルは28日間なのですが、ホルモンの分泌異常や栄養バランスの乱れなどにより短い間隔になってしまいフケが増加します。

 

 もし大量のフケが、毛穴から分泌される皮脂などと一緒になって、髪が生えてくる出口である毛穴を塞いでしまうと、毛穴が狭くなり太い髪が育たなくなります。そして、いつの間にか1本1本の髪が痩せ衰え、細く軟らかくハリのない猫毛やうぶ毛のように細く短い毛になってしまうのです。

 

(3)頭皮がベタつくようになった

 

 頭皮がベタつくようになってきたのは、皮脂腺から分泌されている過剰な皮脂が要因です。ただし、いくら洗浄力の強いシャンプー剤をタップリ使って洗っても落とし切れず、ベタつきが悪化してしまいますから、皮脂分を浮かせる専用のケアが必要と言えます。

 

 過剰に分泌された皮脂をそのまま放置していると毛根にまで作用して、成長期にある毛髪を本来の時期より早く休止期にしてしまい、本来の寿命より早く抜け落ちてしまいます。

 

(4)髪が細く、ハリがなくなってきた

 

油脂分が大量に含まれている整髪料類を長期間にわたって使用し続けると、髪内部のタンパク質を覆った油脂分や老廃物が紫外線酸化で侵され、弾力や毛髪の引き締め力(自然治癒力)が失われて、次第に痩せ細ったうねりやすい髪質へと変わってしまいます。

 

 また、男性3年〜5年・女性4年〜6年という髪としての本来の寿命を迎える事なく早く抜けていってしまうため、毛髪の製造工場(毛母細胞)での製造が追いつかずに猫毛やうぶ毛のような細く短い弾力のない毛髪しか作れなくなってしまうのです。

 

 この様な症状が現れてきた時は、慌てて自己流の手当てで対処するのではなく、現在の髪の状態とそこに至るまでのプロセスを、髪のプロにきちんと診断して頂くことが大切です。

 

 髪は毎日抜け、毎日生えています。一日でも早くあなたの症状や体質に合った正しいお手入れを実践してください。